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【混沌の電子音楽】ドリルンベースの名曲まとめ
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【混沌の電子音楽】ドリルンベースの名曲まとめ

1990年代の電子音楽シーンに詳しい方なら、いわゆる「ドルリンベース」という音楽ジャンルをご存じでしょう。

英語では「Drill ‘n’ bass」と記載する電子音楽で音楽的な定義は難しいのですが、ドラムンベース以上に複雑なリズム・パターンやプログラミングを用いながらも、熱を帯びたグルーヴとは違う混沌とした雰囲気が特徴的です。

ブレイクコアやグリッチといったジャンルへ影響を及ぼしながらも、純然たるドリルンベースの作品自体は多くはありません。

今回の記事では、まずは押さえてほしいドリルンベースの名曲をピックアップして紹介しています。

興味のある方はぜひご覧ください!

【混沌の電子音楽】ドリルンベースの名曲まとめ

Girl/Boy (NLS Mix)Aphex Twin

イギリスのミュージシャン、リチャード・D・ジェームスさんによるソロプロジェクト、エイフェックス・ツインが1995年にリリースした『Girl/Boy(NLS Mix)』。

弦楽器による優雅なメロディーに怒涛のビートがプラスされた、かなり不思議な世界観の楽曲です。

PlugやWagon Christなどの名義の作品で知られるイギリスのミュージシャン、ルーク・ヴァイバートさんの影響を色濃く受けて作られました。

また、この楽曲のEPのジャケットには、出生時に亡くなったリチャード・D・ジェームスさんの兄のお墓の写真が使用されているとも言われています。

なんとも言えないダークな雰囲気をまとう、神秘的ともいえる曲ですね!

Come On My SelectorSquarepusher

スクエアプッシャーは、イギリスのミュージシャン、トーマス・ジェンキンソンさんの活動名義。

彼が1997年にリリースした『Come On My Selector』について特筆すべきなのは、映像作家のクリス・カニンガムさんが手掛けたミュージックビデオです!

日本が舞台になっており、ホラー映画のような演出で物語が進みながらも、ビートやリズムと映像がぴったり合っているところが見ていてクセになりますよ。

また、最後に出てくる「ちょっとゴールディみたいだねぇ」という日本語のセリフも笑えます(ゴールディはドラムンベースのミュージシャン)。

ぜひミュージックビデオと一緒に楽曲を楽しんでくださいね!

もも@ライター

Come To DaddyAphex Twin

エイフェックス・ツインは、アイルランド生まれのイギリスのミュージシャン、リチャード・D・ジェームスさんによるソロプロジェクトです。

ドリルンベースやドラムンベースだけでなく、アンビエントやエレクトロニカ、アシッド・ハウスなど幅広い作風で知られています。

そんなエイフェックス・ツインが1997年にリリースした『Come To Daddy』は、高速なビートと攻撃的なサウンドが大きな魅力です。

さらに注目したいのが、廃墟にリチャード・D・ジェームスさんの顔をした子供たちが現れるホラーのようなミュージックビデオ!

こちらは映像作家のクリス・カニンガムさんによるもので、そのほかにも『Windowlicker』などの楽曲でもミュージックビデオを手掛けていますので、この動画が気に入った方はそちらもチェックしてみてくださいね。

もも@ライター

Military JazzPlug

イギリスのミュージシャン兼プロデューサー、ルーク・ヴァイバートさんのソロプロジェクト、プラグ。

ルーク・ヴァイバートさんは、まさにドリルンベースの開拓者と言われており、エイフェックス・ツインなど他のミュージシャンにも大きな影響を与えました。

そんなPlug名義の楽曲『Military Jazz』は、これぞドリルンベースという高速ドラムが楽しめる楽曲です。

ルーク・ヴァイバートさんはプラグの他にも、Wagon ChristやViber、tAmen Andrews、Kerrier Districtなどさまざまな名義で作品をリリース。

現在もヒップホップやアシッド・ハウスなど、ジャンルの枠を超えて活躍しています。

もも@ライター

Hangable Auto BulbAFX

エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェームスさんは多くの名義で作品をリリースしていることは周知の事実ですが、AFX名義で1995年に発表されたEP『Hangable Auto Bulb』は初期ドリルンベースの名作としても著名な作品です。

アンビエント・テクノやIDMと呼ばれるジャンルを作り上げ、独創的なテクノ・ミュージックを展開していたリチャードさんが高速のブレイクビーツを自身の音楽に導入した初めての作品であり、本作で提示された音楽スタイルによってドリルンベースが定義付けられたといっても過言ではないでしょう。

表題曲で聴くことのできる浮遊感と全く踊れない不規則なブレイクビーツは、初めて聴くリスナーをどこか違う世界へと連れて行ってしまうような作用を持ち合わせています。

なお、本作のタイトルはリチャードさんの最初期の作品『Analogue Bubblebath』のアナグラムとなっています。

KOH-1